【巡回指導について】
運送業の許可を取得してから、約6ヶ月後に、トラック協会の「巡回指導」が行われます。その後数年位一度巡回指導が入ります。営業所の新設後にも同様です。
「巡回監査」に比べると厳しいチェックはありませんが、日常の点呼、帳票管理をきちんとしていないと、行政処分の対象になることもありますので、注意が必要です。
行政処分を受けない為にも、日々の管理を徹底しましょう。
1.巡回指導の要点
巡回指導が入る前には、事前にトラック協会から運送事業者のもとへ、巡回指導を行う日程の封書が届きます。
そこには、準備すべき帳票類等の記載がありますので、事前に準備をしておきます。
ただし、必要事項が記載されてなかったり、ずさんな管理をしていると、指摘を受けます。
特に下記の2項目は、正しく記載し、しっかりと管理することが必要です。
①運転日報
・運転時間は適切か(長時間休憩を取らずに運転していないか)
・休憩は適正時間、適正な間隔でとっているか(連続運転4時間ごとに30分以上、また、運行と運行の間に8時間以上)
・残業・深夜の時間の管理はできているか
デジタコの場合は、運転手がしっかり操作し、またデジタコ未装着の場合は、運転手が、運転時間、休憩時間、待機時間、深夜時間、残業時間をタコグラフや運転日報をもとに集計して管理しなければなりません。
②点呼簿
運行管理者による対面点呼が義務づけられているため、点呼簿は巡回指導時に指導員が重点的に見る項目です。
運転手が運行経路上、事務所に戻れない場合以外で対面点呼を行わないことは許されません(営業所と車庫が離れている場合でも、対面点呼の必要があります)。
運行管理補助者も点呼が可能ですので(点呼の3分の1以上は運行管理者が行うこと)、上手くスケジュール管理をして下さい。
③その他
賃金台帳、給与規定、就業規則(従業員10人以上の場合)、36協定書、
労災保険・雇用保険加入台帳、健康保健・厚生年金保険加入台帳、事業報告書・事業実績報告書、運行管理規定、運行計画及び乗務割当表、タコグラフ、運行指示書、運行管理者専任届、運行管理者研修手帳、整備管理規定、点検整備記録簿、
日常点検簿、日常点検表、定期点検基準、定期点検整備実施計画表、整備管理者専任届、車両台帳、経理関係書類 etc…
その他にも、ドライバーの適正検査、健康診断、社会保健・労働保健加入の有無、安全指導教育の記録など、様々な項目があります。
【巡回監査について】
上記のとおり、運送業の許可を取得してから、約6ヶ月後に巡回指導が入ります。その後は、2年ごとに巡回監査が行われていましたが、ここのところ、通告なしでの巡回監査が行われています。
先日も運送業者様の運転手の方とお話ししましたが、休憩時間の関係で思うように運転できないとのことでした。その会社様はしっかりと管理が徹底されていましたが、運送業は法令を遵守しながら運営することが大変難しく、切実な問題だとおっしゃっていました。
1.巡回監査とは
巡回指導による改善命令に従わない、または改善の見込みがない場合、重な事故を起こした場合、運輸局による監査が実施されます。
処分基準も厳しく、日車や営業停止処分、運送業許可はく奪となることもあります。
2.巡回監査の種類
①特別監査
死亡事故や悪質な違反を犯した運送業者に、抜き打ちで入る一番厳しい監査です。
②巡回監査
事故、苦情、通報などにより、法令違反が多い運送業者と疑われた場合に、行われます。こちらも抜き打ちです
③呼び出し監査
「特別監査」「巡回監査」以外に、通報等により違法性がある場合に、通知がきます。
3.巡回監査の要点
特に下記の記の3項目は、正しく記載し、しっかりと管理することが必要です。
①運転日報
・運転時間は適切か(長時間休憩を取らずに運転していないか)
・休憩は適正時間、適正な間隔でとっているか(連続運転4時間ごとに30分以上、また、運行と運行の間に8時間以上)
・残業・深夜の時間の管理はできているか
デジタコの場合は、運転手がしっかり操作し、またデジタコ未装着の場合は、運転手が、運転時間、休憩時間、待機時間、深夜時間、残業時間をタコグラフや運転日報をもとに集計して管理しなければなりません。
②点呼簿
運行管理者による対面点呼が義務づけられているため、点呼簿は巡回指導時に指導員が重点的に見る項目です。
運転手が運行経路上、事務所に戻れない場合以外で対面点呼を行わないことは許されません(営業所と車庫が離れている場合でも、対面点呼の必要があります)。
運行管理補助者も点呼が可能ですので(点呼の3分の1以上は運行管理者が行うこと)、上手くスケジュール管理をして下さい。
③安全指導教育
・安全指導教育の年間計画を立てているか。そして、それがきちんと実施されているか。
当事務所では、巡回指導対策、巡回監査対策を行っています。また、安全指導教育(訪問セミナー)も承っておりますので、運送業専門の行政書士にお任せください。
【サポートプラン・報酬額】
サポート内容 | 報酬額(税別) |
巡回指導・監査対策 帳票類チェック訪問2回 |
40,000円
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顧問契約・コンサルティング業務(毎月1回運送業者を訪問し、帳票類のチェック及び運営上のご相談を承ります) | 月/20,000円 |