Gマーク取得

Gマーク取得

埼玉県上尾市に本社を置くエスエスサービス株式会社様は、公益社団法人全日本トラック協会が運営するGマーク取得に際して、行政書士諸井事務所に依頼されました。Gマーク取得のきっかけや手続きなどについて、専務取締役の飯野陽輔様にお話を伺いました。
(取材:2019年10月)

対外的な「信用」のために、Gマークを取得

エスエスサービス株式会社の事業内容を教えてください

平成元年(1989年)に実父が埼玉県で創業した運送会社で、メーカー直送便を中心に事業展開しています。現在の従業員数は、役員含め約30名。車両は23台です。私が入社したのが20年前。ドライバー業務等を経て、3年ほど前から現在の役職に就きました。

今回、諸井行政書士事務所に何を依頼しましたか?

Gマークの取得です。きっかけは、知り合いの運送会社がGマークを取ったことです。当時、Gマークにそれほど興味もなかったのですが、「お宅でも書類さえしっかり揃っていれば、取れるよ」と言われたので、社長に相談。返って来た返事は「社内でやればいいんじゃないか」と言うものでした。そのとき、ちょうど諸井先生からのダイレクトメールがポストに届いたのです。こんな近所にGマークに詳しい行政書士がいるなら、一度話を聞いてみよう、と連絡したのが最初です。

Gマークに興味がなかったとのことですが、なぜGマークを取得しようと思ったのですか?

なぜ取得したか?と聞かれると難しいです。当時、その会社さんもGマークを取得したからと言って、「仕事が増えるわけでもない」し、「運賃が取れるわけでもない」し、「人が増えるわけでもない」。でも、アピールにはなると言われましたね。

Gマークを取るとアピールになるとは?

トラックにGマークを貼れたり、名刺に印刷できたりという意味です。国土交通省が推奨していることもあり、対外的な信用にはつながると期待していました。話の中でも、「トラック協会のGマーク取得一覧の中から運送会社を探す荷主さんもいますよ」という話は聞いたことがあります。そんな経緯もあって、諸井先生に連絡をしました。

実質1ヶ月での準備でも、確実に取得できるように研修に参加

諸井先生の第一印象は?

物腰がやわらかいなという印象を受けました。上から物を押し付けないっていうんですか。専門職だとつい、専門用語を使ってしまいがちですけど、その点、わかりやすく説明してくれましたよね。うちはクライアントでお金払う方ですけど、上下関係なく、対等な目線で聞くことすべてちゃんと答えてくれましたし、過去の職歴をお聞きしたときに、すごいところでお勤めしていたので間違いないなと思いました。
私自身、性格的にわからないことは、どんどん聞いちゃう性格なので、聞きやすかったというのも、大きかったかもしれないですね、いま思うと。

女性の行政書士、それも運送業の専門家ということについての印象は?

最初お会いした時にも、女性だからという理由での不安は一切なかったですね。私自身、これまで100人以上の方との面接を経験しているので、そこらへんは勘じゃないですけど、この人大丈夫だなって思いましたね。

その後、Gマーク取得の依頼をされました。手続きで印象的なことは?

お越しいただいたのが5月末。申請は毎年7月1日から2週間だけ。実質1ヶ月しか時間がなかった中で、研修をしたことですかね。研修も6月29日だったと思います。もうネットでも満席で、諸井先生が直接、研修期間に電話して、1人分を確保してくれました。

研修というのは、必須だったのですか?

いいえ、念の為と諸井先生からは言われました。Gマークの評価は一部、加点制らしく、基準に達しているか否かで合否が判断されるそうです。研修に参加しなくても合格ラインだったようですが、事前に取れるポイントは取っておきましょうという諸井先生からのアドバイスでした。ですから、従業員のひとりに参加してもらって、修了証をいただきました。

そういう研修があるってことはご存じでしたか?

いいえ、知りませんでした。いや、あるのは知っていたんですけど、その研修をやることによって、Gマークっていうのが加点になるってことは知らなかったですね。

Gマークで同業者とのヨコのつながりが増えた

Gマークを取得したことで、変わったことはありますか?

やはり、Gマークがあるからという理由で、新しい荷主さんから電話が来るようなことは今のところ、ありません。ただ、既存のお客さんから「あのマーク何なの?」と言われることは想像以上に多くて、人は見ているんだなとは思いますね。でも、人材採用に関わる部分では効果があったと思っています。

Gマークが「採用に効果があった」とは?

求職しているドライバーさんって、やはりインターネット検索するんですよ。運送会社のことやドラックの台数など、応募前にいろいろ調べるらしいんです。そのとき、国土交通省からのお墨付きであるGマークがホームページに出ていると「ブラックじゃないな」と思ってくれるらしいのです。そのせいかわかりませんが、ここ2年くらい募集広告を出していませんね。定着率が高いこともありますし、社員からの紹介で入社してくださる方も増えているので。
実はそれまで、ホームページがありませんでした。Gマーク取得をきっかけに作ろうと思ったのです。それでまず、諸井先生に相談したのです。「ホームページ、作ってくれる会社を知りませんか?」って。

ホームページを作ろうと思ったとき、諸井先生を思い出した訳ですね

はい。職歴はもちろん、知識も人脈も豊富ですし、まず思いついたのが諸井先生でした。そこで、すぐにホームページ制作会社さんを紹介してくださいましたね。
そんな諸井先生ですから、私も過去に同業者を2社くらいご紹介しました。同じように悩んでいる同業者さんは多いですからね。そう!同業者といえば、ホームページを公開したことで、ヨコのつながりが増えましたね。

同業者とのヨコのつながりが増えたとは?

当社もそうですが、車両台数が多くない運送会社では、今ある仕事以外の新しい仕事が入ってくると、自社で対応できないんですよ。そうなると、他の運送会社さんに手伝ってもらうっていうことをやるんです。同じ地区なら協会つながりで連絡できるんですが、他県や地方になるといそうはいかない。そんなとき、やっぱりインターネットで検索するんです。もちろん、Gマークの有無も見られているとは思いますが、これまで5件以上は同業者から相談を受けましたね。
ですから、Gマークを取ってホームページを作り、Gマークを掲載したことで対外的な信用度が増しましたね。国土交通省のお墨付きですから。そのお墨付きに合わせて、社内環境や雇用環境、募集体制などの見直しにも気を配るようになりました。やることは増えましたが、それは組織としてやるべきことが明確になったということだと思っています。これらはすべて、諸井先生が起点となって拡がったことですね。

今後は、本社移転と事業承継を相談したい

諸井先生の評価を

同業者を紹介したとき、Gマークに関してはすべて代行してくれるということだけでなく、「女性の行政書士さんです」ということは伝えましたね。ちゃんと説明してくれるので、心配要りませんって(笑)

今、Gマーク取得に迷っている事業者さんにアドバイスをお願いします

会社の信用と看板になるので、間違いなく取得したほうがいいと思います。仕事が増えるか運賃が変わるかって言ったら、ほぼ影響はないと思いますけど、従業員さんの検索、募集した時の検索だったり、荷主さんが見たりというのはあるので、取ることをおすすめします。

今後の事業展開は?

近いうちに、移転を考えています。そして、そろそろ社長の年齢的にも世代交代も。そうなれば、事業承継も避けて通れません。それらすべて、諸井先生がご対応できると聞いていますので、相続も含め具体的に相談したいと思っています。これからもエスエスサービスを、よろしくお願いします。

飯野さま、お忙しいところ、ありがとうございました。
取材日:2019年10月
取材協力:キョーカンシャ!
※文中に記載されている数値情報等は、いずれも取材当日のものです